【コラム・ネタ・お知らせetc】スターリンク 今日の萌えスペシャル!
今回で二回目のスターリンクのコラム。今回の企画は広報のこんな言葉で始まります。 「今度のコラムはスペシャルで行こうか」
「えっ!?……まだ二回目なのにスペシャルですか?」
と、言う事で今回は《今日の萌えスペシャル!〜大人の対応と蜜の味・乙女スペシャル〜》と題してお送りします。


『今日の萌えスペシャル!〜大人の対応と蜜の味・乙女スペシャル〜』

カタカタカタカタ……。キーボードを叩く音が開発室に響く。私はしがないシナリオライター。今日もキーを叩いて物語を紡ぐ。画面を見つめる私の後ろに忍び寄るは、わが社の広報Yである。彼はおもむろに私の肩を叩きこう言った。

「キミ、舞-乙HiME好きだったよね?」
唐突な質問に戸惑いながらも、私は正直に答えた。
「好きですよ?――ただ最後の二話だけ録画をミスって、見れなかったんですよ〜。DVD待ちですね……」
「へぇ……そうなんだ」
彼の目が一瞬邪悪な光を湛えたが、私はそれに気付かなかった。
「それがどうかしたんですか?」
「実はね、こないだの記事キュアメイドカフェからお礼がきて、今度は舞-乙HiMEのイベントやるらしいから、合同取材に来ないかってお誘いが――」
「行きます!」
「でも、最終回見てないんでしょ?」
「行きます!行かせて下さい!」

こうして私たちは《舞-乙HiME@CURE MAID CAFE’〜乙女のお茶会〜》の合同取材へと繰り出した。



エレベーターを登ってキュアメイドカフェ店内へと入る。いつもはジャズなどの落ち着いた音楽が流れているのだが、今日は舞-乙HiMEの音楽が流れていた。

店内のショーケースにはグッズの展示があり、壁には設定画やイメージイラストが展示されている。入って正面にはモニターがあり、舞-乙HiMEのアニメが流されていた。さらにその両脇には風華学園の制服と、ガルデローベの制服が展示されていた。

数々の魅力的な展示物にも目を奪われる事必至なのだが、やはり一番視線を奪われるのは二人のレイヤーさんだろう。この日お目にかかる事が出来たのは、命(みこと)とアリカの二人だった。二人ともとても魅力的で、こちらが挨拶をすると、元気に返してくれた。

店の奥へと進む私たちをキュアメイドカフェ広報・投げっ放しグリーン(以下、グリーン)女史が迎えてくれた。
「本日はありがとうございました。スターリンクです」
「あ、ホッペにキスのスターリンクさんですね?」
……その覚え方は何とかなりませんか?(自業自得である)


取材が始まる。今回は7社が集まり、それぞれ思い思いに写真を撮ったり、質問をしていた。皆真面目である。私も真面目に取材をしなければ。ただ、私の後ろで何かを考えている広報が気になった。

先ずはキュアメイドのメイドさんの写真を撮らせて頂いた。
前回は写真を撮れなかったが、今回は取材と言う事で特別に撮らせて頂いたのだ。

前回も紹介したとおり、ここのメイドさんは正に王道。
ストイックなデザインの中にほのかに香る気品が魅力的なメイドさんたちである。



メイドさんの撮影が終わり、私は一旦広報の元に戻った。
おや?キュアメイドカフェ広報のグリーン女史と何か話していたようだ。

「メイドさんの撮影終わりました。さっきグリーンさんと何話してたんですか?」
「いや、別に気にしなくていいよ。それより、次の撮影の間に店内を撮っちゃおう」

私は一抹の不安を感じながらも店内の撮影を開始した。
壁に貼られた設定画に目を向ける。

「あれ?この設定画、見覚えないんですけど……」
「ああ、それ?――最終回で出てきたよ?」
「な!?」
「残念だったね、見れてなくて」

思わぬネタバレの伏兵に一気にテンションダウンする私だった。


※ライターの強い希望により、未だ見ていない人の為にモザイクにしました。


「そんなに落ち込むなよ。この後、いい事あるからさ!」
妙に爽やかな笑みが私の不安をさらに掻き立てていた。



気を取り直して撮影再開。
例によってイベント限定のオリジナルメニューを注文すると、コースターが貰える。
コースターの種類は全部で八種類。
それぞれに舞-HiMEと舞-乙HiMEのキャラクターが二人ずつ印刷されている。

註・ミコトはプレゼントに含まれません!!





いよいよ命とアリカの撮影である。
二人とも私の注文に快く応じて頂いたおかげで、なかなかいいショットが取れた。



さて、肝心の特別メニューは五種類。ここでそれぞれについて解説してみようと思う。
ドリンクが二種類と軽食が二種類、トッピングが一種類である。

【蒼天の青玉】
  ブルーソーダにブルータピオカ入りの爽やかなジュース。
  スッキリとした喉越しにタピオカの食感がアクセントを加えている。
【ナノマシンドリンク】
  ナノマシン入り……という訳ではない。マンゴーとオレンジのミックスジュース。
  マンゴーのしっかりとした甘みとオレンジの酸味が見事にマッチしている。
【エルスティンの差し入れサンドイッチ】
  サンドイッチとフライドポテトのセット。思ったよりボリュームがあり、ランチメニューとしても十分。
【二三さんのおやつセット】
  日替わりケーキとドリンクのセットメニュー。お茶の時間に是非どうぞ。
  今回食べたのは紅茶のシフォン。ふんわりとした食感とクリームのほのかな甘さが絶妙。
【なつきのマヨネーズ】
  マヨネーズである。マヨネーズにスプーンが添えられて出てくるが、これはそのまま食べるものではない。
  好きな料理に好みでつけて食べる。マヨ好きならそのまま食べるのも有りかもしれない。

あわよくば食べさせてもらえるかと思ったのですが、どうやら好評につき売切れていたようで、後日広報と二人で特別メニューを食べに行った。

食事中、広報が何を血迷ったのか「いい事思いついた」と言い出した。
この人の「いい事」はいい事であったためしがない。
「それ、蒼天の青玉じゃん。んで、こっちがナノマシンじゃん。――混ぜたら乙HiMEじゃね?」と言い出し、問答無用で私の持っていた蒼天の青玉にナノマシンドリンクを注ぎ込んだ。
ワクワクと見つめる広報を恨みつつも、私は「乙HiMEドリンク(仮)」に口をつけた。
……意外といける。まるで炭酸入りのトロピカルジュースのような味だ。
残念そうな広報を尻目に私は美味しく「乙HiMEドリンク(仮)」を飲みきった。惜しむらくは私が男という事か。いくらナノマシンを摂取してもマテリアライズが出来る事は無い。
皆は私のような無粋な楽しみ方はせず、純粋に楽しんでほしい。



撮影も無事に終了。広報が俺に近付く。
「これからもうワンショット撮るから」
「それじゃ、最後にスターリンクさんが写真撮りますんで」
グリーンさんがそう言ってレイヤーさんの元へと近付く。
「じゃあ二人で腕組んでもらえるかな?」
レイヤーさんは頭に「?」を浮かべながらも仲良く腕を組む。
「いや、そうじゃなくて彼と」
グリーンさんが指した先には私の姿があった。

「「「えっ!?」」」(アリカ・命・私)

「許可は取ってるから」とにっこりと私の肩に手を置く広報。
流石にレイヤーさんたちの表情は凍りつき、会場は静寂に包まれていた。
店内にはアリカの子守唄だけが空しく響いていた。


私は申し訳ない気持ちで一杯になりながらも二人の間に入り、写真を撮ってもらった。
ちょっとだけ嬉しいと思ったのは秘密である。

我侭を聞いていただいて本当に感謝です!



この行動が問題にならないかと、不安に駆られた私はグリーンさんに尋ねた。
「ぶっちゃけ、前回のキスと言い、大丈夫でしたか?」
「全然大丈夫ですよ!むしろ、あれ?この程度でいいのかなって位でした」
笑顔のグリーンさんの答えにほっとする私。
だが、私の隣に立っていた空気の読めない男が口を開いた。
「じゃあ、もう2、3歩上のレベルとかでも大丈夫ですか?」
「それはちょっと……」

「「ですよね〜!」」

苦笑するグリーンさんに頭を下げつつ、我々は早々に退出した。


スターリンク

 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 06:16| コラム