【コラム・ネタ・お知らせetc】 「涼宮ハルヒの約束」  東京ゲームショウの舞台裏
東京ゲームショウの涼宮ハルヒの約束バンダイナムコゲームス新米プロデューサーTです。東京ゲームショウもおわり、秋めいてきた今日この頃、 いかがお過ごしでしょうか。「日本ゲーム大賞2007 フューチャー部門」をいただいてしまった 「涼宮ハルヒの約束」を中心に、自分自身にとってもサプライズ満載だったゲームショウの舞台裏をお伝えしようと思います。


と言うわけで、我々スタッフも東京ゲームショウの4日間のために様々な準備をしていたわけですが、特に僕としては、22日の「涼宮ハルヒの約束 スペシャルイベント」に関して、1000人以上が収容できるメインステージをお借りしての開催でもあり、ちゃんとお客さんが来てくれるか、またゲームの体験版も遊んでいっていただけるのかetc、開催直前まで不安は尽きませんでした。ステージで上映するスライドなども、当日の朝まで徹夜で直しを続けてもまだ安心できない、このイベント前のピリピリした感覚は、もはや楽しむしかないんですよね。


東京ゲームショウでの「涼宮ハルヒの約束 スペシャルイベント」
開演前から満員

熱唱する平野綾さん

そんなこんなで迎えた「涼宮ハルヒの約束 スペシャルイベント」当日−−。最後のリハーサルを終え、9時半に繰り上げて開場されるや否や、500人分の座席はあっという間に満員に!さらに入場待ちの列は伸び続け、開演前の段階で立見席も満員となりました。また、遠く離れたバンダイナムコグループのブースでも同時中継をしていたのですが、こちらも大変な人だかりとの連絡が。朝からこれだけの皆さんに集まっていただき、大変な期待を感じる中でのスタートとなりました。

イベントは、冒頭の影ナレ「あれ、アム○?!」というキョン役の杉田智和さんのアドリブから始まり、「冒険でしょでしょ?」 を歌いながら登場してくれた涼宮ハルヒ役の平野綾さん、そして新技術モーションポートレートの紹介レポーターを務めてくださった特別ゲストの谷口役の白石稔さんも迎えて進行しました。 

PV上映に続く作品紹介でも 杉田さんのアドリブは快調(笑)、そして白石さんのモーションポートレート紹介ではご自身の写真を動画化して晒していただいた際なども会場はどっと沸き、裏で見ている側としては「計算どぉーり!!」と田岡監督ばりにひそかに連呼してしまっていました。 さっきまでの不安は、舞台の上のキャストの皆さんの堂々とした立ち振る舞いと、舞台裏で一生懸命運営してくれているスタッフの方々の姿、そして会場で楽しんでいただいている皆さんの顔を見ているうちにスッと溶けてしまっていたようでした。


自らの写真を素材に、モーションポートレートを紹介する白石稔さん

ライブ初披露の「First Good-Bye」で締め

そしてイベント内ではサプライズ発表として、本作 「涼宮ハルヒの約束」用にテーマソングが2曲制作されることをお伝えし、会場ではその内の一曲『世界が夢見るユメノナカ』をワンコーラスだけ聞いていただきました。 今回は限られた方にしか聞いていただけませんでしたが、ゲーム本編にはもちろん2曲とも収録されています。なんといっても、畑亜貴さんと田代智一さんの「ハレ晴レ」コンビによる両曲ですので、ご期待いただければと思います。

そんな発表も交えつつ、当日会場に来られなかった後藤邑子さん茅原実里さんの応援ビデオメッセージもいただきながら、最後はこちらもライブ初披露となる「First Good-Bye」(ドラマCD「サウンドアラウンド」収録)を平野さんに歌っていただき、盛り上がったところでイベントは終了となりました。

後に聞いたところ、会場にお越しいただいた方は2500名を超え、さらにバンダイナムコブースで中継を観覧いた だいた方を合わせると、3000人近くが今回のイベントを見ていただいたことになります。予想を大きく上回る数です。今回のイベントに協力してくださった全ての方々、そしてなによりわざわざ足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。




何とか無事にスペシャルイベントを終え、ゲームショウ3日間の疲れもありぐだーっとしていたその日の夜のこと、上司から携帯に電話が。

何かと思えば「フューチャー部門の受賞決まったから」と。え、フューチャー部門って何?(バカ) あ、日本ゲーム大賞??!正直まったく想定していない事態に右往左往。『と言うわけで、明日までに授賞式用の1分の映像用意してね』は、はいっ!・・・・て、夜11時になろうかというところですけど?あ、明日の朝10時納品ですか、そうですか。はい、はいー了解しましたーおつかれさまですー。ガチャ。

というわけで何度目かの夜明けを拝みながら1分の映像を仕上げ、授賞式に臨んだ最終日。同じバンダイナムコグループで受賞した 「エースコンバット6-解放の戦火-」「スーパーロボット大戦OG外伝」ももちろんのこと、他社さんのタイトルもなみいるビッグタイトルが勢ぞろいする中、続いて 「涼宮ハルヒの約束」がアナウンスされた瞬間、後ろで見ていた僕はこの目で見ました。会場の観客席に「ざわ・・・・・ざわ・・・・・」という文字が浮かび上がるのを・・・!これがかの有名な・・! 代表して壇上に上がった金山プロデューサーは「過度に期待せずに適度に期待してください」とコメントしましたが、これはウケを狙ったらしいのですが会場はふたたび「ざわ・・・」・・・。ともあれ、畏れ多い賞を戴いたのは確かで、思っても みなかった受賞はひとえに皆様の期待の高さの表れだと思っています。開発陣にとっても大いに励みになってくれたと思いますので、本当に感謝しています。


ゲームショウ期間中はハルヒイベントにかかりきりで、なかなかバンダイナムコゲームスブースにいられませんでしたが、ハルヒの試遊台も最高2時間以上待ちの状態だったようで、皆様にはご不便をおかけしました。他にも数多くのタイトルを出展させていただきましたが、足を運んでいただいた皆さんはお気に入りの一本を見つけられたでしょうか。

一部で熱い視線を浴びていた
DUEL LOVE-恋する乙女は勝利の女神-
タッチペンで憧れの彼の汗を拭いてあげよう

え、漢の汗を拭くゲーム?ああ、会場でも異彩を放っていた「DUEL LOVE-恋する乙女は勝利の女神-」は淑女の皆様にもお奨めの一本でございます。僕も会場で初めて見たのですが、あの汗の吹き出方は異常w。このシステムを「約束」にも実装しとけば・・!と後悔しきりの注目作です。その他にも一押しタイトル目白押しだったのですが、そろそろ疲れたのでまたの機会に。

そんなこんなで怒涛のごとく過ぎ去った東京ゲームショウでしたが、 「涼宮ハルヒの約束」の開発もいよいよ大詰めを迎え、ここからはもう一段ブーストを点火して走りきりたいと思っています。ゲームショウでお会いした皆さんの笑顔は忘れません。次は売り場でその笑顔に再び会いたいと思います。ではまた!

【バックナンバー】
涼宮ハルヒの約束 「サンタ水着ハルヒフィギュア」
PSP涼宮ハルヒの約束
バンダイからバンダイナムコゲームスに異動

 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 07:18| コラム