【コラム・ネタ・お知らせetc】グッドスマイルカンパニー フィギュアパッケージの嗜み方
フィギュア パッケージ松戸(千葉県)の不夜城グッドスマイルから、第5回目のコラムをお届けします。皆様。フィギュアのパッケージ気にしてますか?ご予約なさってお求め頂いたり、通販でお求め頂いたりと、パッケージを目にせずに購入を決めて頂いているお客様も多いと思います。松戸方面では、いつも気合いを入れてパッケージを設計・デザインしています。


フィギュアは中身(=フィギュア本体)勝負の商材ですし、今回は皆さんのご興味が薄い部分かもしれませんが、フィギュアのパッケージについて、少しお付き合いください。”パッケージ”には大きく分けて2つの機能があります。

1つ目は、商品本体(フィギュア)を輸送の衝撃から保護する「緩衝材」としての機能。


最近のレベルの高い1/8PVC完成品フィギュアなどですと、フィギュア表面の”しっとりとした質感”も商品として大切な売りですので、ブリスターとの接地面でフィギュア本体がテカってしまったり、取り外し可能なパーツ同士で、塗装面の色が移行してしまったりという事故を防ぐような設計が必要です。ブリスターとフィギュア本体の接地面に透明ビニールを挟んでいたりするのは、上記のようなことを防ぐためです。

もちろんのこと、各メーカー毎の内部規定によって、カートン状態(段ボール箱に複数個入った状態)での落下テストも行います。応力が一部に集中することで、輸送時にパーツが破損することを避ける為ですね。

合金トイやアクションフィギュア等、複雑な構造を持ったフィギュアの箱設計(取り扱い説明書も複雑!)は、それこそちょっとした設計チームが立ち上がります。ちなみに、意外な方もいらっしゃるかもしれませんが、ブリスターの素材も多くの場合「PVC」を使用しています。


パッケージの2つ目の機能は、『いかにアピールできるか!』という販売促進機能です。

ブリスターの設計と、その外側の紙箱との合わせ技になりますが、窓の位置やキャッチコピー、デザインワークで中身のフィギュアに、より好感を持ってもらえるように設計&デザインします。

店頭で平積みされた場合や、棚に置かれた場合など、様々なケースを想定して、そのフィギュアのチャームポイントに上手くお客様の視線を誘導したり、見せたい部分に十分な外光が回っていくように、窓の形や位置をはじめとした各デザイン要素を試行錯誤します。強度を計算に入れながらの、窓サイズの設定をするのも、興味深い作業です。

当社取り扱いのPVC完成品フィギュアで、ネット販売の市場シェアは50%〜60%前後で推移していますが、店頭での販売が約半数あることになります。アクションフィギュアや、トレーディングフィギュアは、シェア的にも店頭での販売が主戦場です。

店頭で「おっ!いいな!」と手にとってもらえるデザイン。通販でお求めの方にも「このまま飾っててもいいなぁ」と喜んでもらえるデザイン。フィギュアを痛めることなく簡単に取り出せる設計。輸送中の破損などもってのほか!デザイナーや製造担当、工場の開発部隊の方々などなど、多くのスタッフで検討を重ねて、原型制作金型設計と同様に懸命に進行されているフィギュアのパッケージ。是非機会があればご注目ください。

試行錯誤を繰り返し、松戸のデザインチームの夜は今日も更けていきます。

グッドスマイル アキ

【追記】一部お騒がせしました当社取り扱いの、マックスファクトリー社「1/6南部千歳」ですが、新開発「ボンテージシステム(仮称)」を搭載し、皆様のご期待に添う形で登場予定です。乞うご期待!

【バックナンバー】
"フィギュアを量産する"ということ
「数量カット」するやせざるや
"高速道路"と"渋滞"
フィギュアができるまで

withAjax Amazon | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 06:18| コラム  



このエントリーへのトラックバックURL

http://www.akibablog.net/mt/mt-tb.fcgi/1515

トラックバック

一週間おきにアキバBlogに掲載されているグッドスマイルカンパニーのコラムが今週もやって来た。また興味深い内容を含んでいるので紹介したい。

フィギュアのパッケージ 【フィギュア注意報】 at 2006年05月30日 08:23