【コラム・ネタ・お知らせetc】 漫画とは全然勝手が違う「小説ページ」
富士見書房コミックグループドラゴンエイジPure編集部 コラム記事担当メイドガイの人でございます。11月29日発売のドラゴンエイジPure Vol.3には、小説が2本掲載されます。竜騎士07氏の新企画学校妖怪紀行と、『bee-be-beat it!』のノベライズ版です。文芸作品を担当するという作業…当然の事ながら漫画とは全然勝手が違う訳で…。




【今週の企画 コミック誌で掲載するノベル作品】
アキバBlogをご覧の皆様、2週間ぶりのコンニチハ!富士見書房 コミックグループ ドラゴンエイジPure編集部 コラム記事担当メイドガイの人でございます。

11月29日に発売するドラゴンエイジPure Vol.3には、小説が2本掲載されます。竜騎士07氏の新企画「学校妖怪紀行」と、表紙『bee-be-beat it!』のノベライズ版です。何気にサラリと流してますが(笑)、ドラゴンエイジPure Vol.3では、『bee-be-beat it!』が小説でも展開してしまうのです!! 著者は神野正樹氏。コミック化に引き続いて小説化と大人気御礼!絶好調だったりします。

と、話は元に戻りまして(笑)、ドラゴンエイジPureVol.3では上述の通り、『学校妖怪紀行』と、ノベライズ版『bee-be-beat it!』が掲載される訳ですが、文芸作品を担当するという作業…当然の事ながら漫画とは全然勝手が違う訳で…。思いのほか大変だったりするのです。まず初めに決めなければならない事としては、コミック誌に小説を掲載するにあたって、小説ページのフォーマットを作成しなければいけない…という事でした。

フォーマットとは、いわゆる雑誌上において

・文字の段組をどうするか?
・文字の書体はどうするか?
・文字の大きさはどうするか?
・字間(文字と文字の距離の事)をどうするか?
・行間(行と行の距離の事)をどうするか?

という事になります。アレコレと色々と悩んだ結果、読みやすさを重視するという考えの元に、各ページ3段組。1段22文字×34行の構成にする事が決定しました。

さて、小説ページのフォーマットの次は、雑誌上に小説を掲載するにあたって、具体的な構成をどうするか? という事を考えなければいけませんでした。若者の活字離れが叫ばれている現在、コミック誌に小説を普通に掲載していいのだろうか? 一面に文字がギッシリと詰まっているページになってしまうと、読み飛ばしてしまう人が多いのではないか?と。不安要素を打破するべく、色々と構成を考えた結果、出た結論としては…

・文芸誌のイメージを持ち込まない
・可能な限りイラストの点数を増やす
・小説だけれども漫画を読んでいるような感覚を読者に持たせる

上記3点のコンセプトを元にページを構成。竜騎士07新企画のページでは、16Pに対してイラストは8点。しかもカット扱いで小さなイラストが入るのではなく、ページ全体に大きなイラストを配置し、そこにどの様にして文字を組み合わせるか? というように、一見開きに必ずイラストが1点入る、グラフィカルな構成にしました。

結果、イラスト担当の西E田氏には大量のイラスト発注がいく事となり、『ごめんなさーい! ごめんなさーい!!』と平謝りしながら、何とかスケジュールを調整していただいた訳ですが(強引に発注した…とも言います(笑))、その結果、かなりいい感じのページに仕上がったのではないかと思っています。物語も楽しめ、+αしてビジュアルでも楽しんでというように、二度美味しい作品に仕上がったのではないでしょうか。

私は漫画編集者一筋で来ていますので、文芸作品を手掛けるのは今回が初めてだった訳ですが、全てが未知の領域ゆえに、何をするにしても物凄く新鮮。非常に貴重な体験をさせていただきました。そういえば入社したての時は、全てがこんな感じだったよなぁ…と(笑)。今回文芸作品を手掛けた事によって、ちょっと若返った気がします(笑)。


とこんな感じで、色々とお届けしてまいりましたが、如何でしたでしょうか?

11月29日発売のドラゴンエイジPureVol.3ですが、今までに紹介した以外にも、まだまだ驚きの企画が満載なのです。公開時期の関係でまだお伝えする事ができないのですが、時期がきましたら、アキバBlogのコラムやドラゴンエイジPure Blogでお知らせしていきますので、楽しみに待っていて下さいネ。そんなこんなで今後ともドラゴンエイジ、ドラゴンエイジPureをよろしくお願いいたします。

富士見書房 コミックグループ ドラゴンエイジPure編集部 メイドガイの人

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 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 06:35| コラム