【コラム・ネタ・お知らせetc】 コミックス表紙は、どのようにして決まるのか?
富士見書房コミックグループドラゴンエイジPure編集部 コラム記事担当・メイドガイの人でございます。現在、ドラゴンエイジPure Vol.4の準備とあわせて、Pure作品のコミックスを鋭意作業中なのです。今回は、普段何気なく買っているだけでは分からない『コミックス表紙はどのようにして発注するのか?』という流れを、お見せしちゃおうと思います。


現在、ドラゴンエイジPure Vol.4の準備とあわせて、Pure作品のコミックスを鋭意作業中なのです。今年の4月・5月・6月と、3ヶ月連続でPure作品のコミックスが続々と刊行されるのですよ!!ラインナップは今後のコラムや、ドラゴンエイジPure Blogでお知らせするとして、今回のコラムでは、普段何気なく買っているだけでは分からない『コミックスの表紙はどのようにして発注するのか?』という一連の流れをお見せしちゃおうと思います。

普段、書店店頭において何気なく購入しているコミックスだと思いますが、コミックスを刊行するまでには様々な過程を経なければなりません。ただ作家様に表紙を描いてもらって、デザインして、漫画原稿をまとめればいいというものではないのです!

コミックスを刊行するにあたって、一番重要な部分であるのは表紙。書店店頭において平台に置かれた時に、読者様が最初に目にするのは表紙ですし、表紙のイラストやデザインがよくなければ、表紙買いをするといった事にもならないでしょう。書店店頭において、コミックスをしっかりとアピールして行くには、表紙は一番重要な要素であるのです。

その表紙ですが作家様に表紙を発注する前に、

■どういった表紙にすれば、この作品は人気がでるのか?
■どういった雰囲気のイラストにすれば、書店店頭において目立つイラストになるのか?
■どういったキャラクターをメインに置いたほうが、書店店頭において目立つのか?

といった様々な営業的判断を加味した上で、コミックスの表紙イラストにおけるコンセプトを決めなければいけません。

表紙のコンセプトが決まらないと、作家様とコミックスに関しての打ち合わせができないのは勿論の事、作家様も表紙のラフが提出できない…という事になってしまいます。商業という媒体で利益を得なければならない…という大前提がありますので、『担当編集者の好み』や、『作家様の趣味』で表紙絵柄を決めるのではなく、上記で述べた営業的な判断を考加味しながら、表紙のコンセプトを決め込んでいきます。

三宅大志先生の「クリムゾングレイヴ」第1巻の仮組み
※これはイメージを掴む為の仮組みであって、このイラストが表紙に使われる訳ではありませんし
こういったデザインになる訳ではありません

ちなみに何も素材がない状態で考えても、中々イメージがわかないので(笑)、雰囲気が掴めなかったりもしますので、有り物の素材で簡単にコミックス表紙の仮組みをしたりもします。ちなみにここでお見せしているのは、三宅大志先生のクリムゾングレイヴ第1巻の仮組みです。簡単にフォトショップ上で画像を配置した程度の、デザインというにはちょっと恥ずかしいレベルのものですが、実際にロゴや帯が入ると過程して組んでみると、何もない状態で考えるよりは、なんとなく雰囲気が掴めたりするのです。

上記を手順を踏まえた上でコンセプトを決め、作家様と打ち合わせをし表紙の発注をすると…こんな感じで様々なラフが出てきます。ちなみにラフの方は『1巻目なんだから、様々なパターンを組めるように、最低でも10枚以上のラフを提出して下さい!!』とお願いしたので、12枚もの大量のラフが出てきました(笑)。

12枚のラフを使って々な検討をした結果、最後に残ったのがこの2パターン
※これはイメージの仮組みです。この通りのデザインにはなりませんし
ロゴ等も変更になる場合がありますので、あらかじめご了承下さい

12枚のラフを使ってコミックス表紙の仮組みをして、様々な検討をした結果、最後に残ったのがこの2パターン。

『キャラクターを前面に押し出したタイプ』と、『世界観等の雰囲気を前面に押し出したタイプ』の2つが残る形となりました。巻数表記や、著者名が全く入っていない、ただ配置しただけのものですが、こうやって実際に組んでみると、なんとなく1巻の表紙の雰囲気が出てきたような感じを受けるのは気のせいでしょうか?(笑)。


様々な商業的な判断を経て、最終的にキャラクターの魅力を前面に出す方向性に決まりました
※これはイメージの仮組みです。この通りのデザインにはなりませんし
ロゴ等も変更になる場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

この『キャラクターを前面に押し出したタイプ』と、『世界観等の雰囲気を前面に押し出したタイプ』の表紙を書店店頭に置いた時に、どちらが目立つのか?どちらが一見さんでも手に取ってくれるのか?という様々な商業的な判断を経て、最終的にキャラクターの魅力を前面に出して行こうという方向性に決まりました。※これはイメージの仮組みです。この通りのデザインにはなりませんし、ロゴ等も変更になる場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

ちなみにこれは彩色前の線画の状態で仮組みをしたもの。上のものと比べても、また雰囲気が違いますよね。これがきちんと彩色されて、デザイナー様にデザインされた結果、どういった表紙になるのかは、春発売予定となっているクリムゾングレイヴ1巻で実際に確かめて下さいネ♪

と、今回もこんな感じでお届けして参りましたが、如何でしたでしょうか?去年の1月30日に発売したドラゴンエイジPure Vol.1を経て、3号目にしてようやくコミックスを刊行するまでに至りました。この春先は、ドラゴンエイジPure Vol.4の発売・コミックスの一挙刊行と、Pureが熱く燃え上がる事間違いなしですので、チェックを忘れないようにして下さいね。詳細は随時、アキバBlogのコラムやドラゴンエイジPure Blogにて紹介していきます。そんなこんなで今後ともドラゴンエイジ、ドラゴンエイジPureをよろしくお願いいたします。

富士見書房 コミックグループ ドラゴンエイジPure編集部 メイドガイの人

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withAjax Amazon | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 09:04| コラム  



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