【コラム・ネタ・お知らせetc】 クイーンズブレイド、ヤってますか
ホビージャパン輸入ゲーム事業課の土産物屋ハンスと申します。今回は今月29日に新刊近衛隊長エリナ古代の王女メナスの発売を控えておりますクイーンズブレイドの話題です。しかし、わかってください。単に少年時代から、ビキニアーマーや半裸の女戦士が大好きだった、とか決してそういうことではありませんよ。ええ、そりゃあもう。


クイーンズブレイドの元になっているゲームは、かっこいい戦士やモンスターのキャラクターとなって対戦するゲーム
クイーンズブレイド(左)とロストワールド(右)での対戦も可能

アキバBlogをご覧の皆様こんにちは。ホビージャパン輸入ゲーム事業課の土産物屋ハンスと申します。今回は今月29日に新刊近衛隊長エリナ古代の王女メナスの発売を控えております対戦型ビジュアルブッククイーンズブレイドの話題です。どれだけの人が実際にゲームをプレイしているのか、その謎が明らかに。

さて、このクイーンズブレイドの元となっているゲームは、米国の対戦型ゲームブック『ロストワールド』というシリーズでして、クイーンズブレイドはそのキャラクタービジュアルを"日本文化風"にアレンジしたというわけです。1冊が1人のキャラクターを表現していて、各ページにはそのキャラクターの戦闘アクションのイラストが描いてあり、プレイヤーはそのビジュアルを見ながら剣術対戦を楽しむことができるというゲームシステムです。

ロストワールドは20年以上の歴史を持つゲームで、当時は日本語版も発売されていました。その頃日本では『火吹き山の魔法使い』や『ソーサリー』といった名作シリーズに引っ張られ、ゲームブックの一大ブームが続いていました。ロストワールドシリーズはその中でも多少変り種の部類ではありましたが、書店のゲームブックコーナーでは大量に展開されていました。かくいう私ハンスも少年時代からかなりのゲームブックマニアでして、アルファベット3文字の魔法使い呪文を全部暗記したり、60階の塔の手書き全マップを注釈入りでノートにまとめたり、クラスの連中が続々登場する自作のゲームブックを友達に無理やりプレイさせたりしていました。もちろんロストワールドも集めていましたよ。

そんなゲームブック大好きなハンス少年でしたので、社会人となった今、ゲームブックというすばらしい文化をもう一度世に出すことは長い間の夢だったのです。しかしすでに過去の名作は創土社様より立派な復刻版の発売が決まっていましたので、別ラインでシリーズ化を考えることにしました。そしてある時、アメリカのゲーム展示会で目に留まったアイテムこそが、少年時代の甘酸っぱい思い出が蘇るペラペラのゲームブックだったのです。

こ、これはまさしく「ロストワールド」!!
あれから20年以上経っているのに、今だ現役商品だったなんて・・・!!


というわけで、無事米国の版元の快諾を得て、日本アレンジバージョンとして、クイーンズブレイドが世に出ることになったわけです。

近衛隊長エリナより。命がけの戦いの一幕。イラスト:久行宏和
古代の王女メナスより。激しい戦いの一幕。イラスト:F.S

『原作のロストワールドみたいな、渋いテイストのイラストじゃなきゃ、昔のゲームブックの雰囲気が無くて嫌だ』という方は、まさかアキバBlogをご覧の方にはいらっしゃらないとは思いますが、ゼロではないかもしれません。

しかし、わかってください。ゲームブック少年ハンスもいつかは大人にならなければいけなかったのです。単に少年時代からビキニアーマーや半裸の女戦士が大好きだった、とか決してそういうことではありませんよ。ええ、そりゃあもう。

確かにクイーンズブレイドは、ビジュアル面には非常に力を入れましたので、そこに注目いただくことは非常にありがたいのですが、『ロストワールド』の戦闘システムは本当に良くできているし、当然私としても対戦ゲームを楽しんでいただくために本を制作しているわけです。

皆様のお力添えのおかげで、クイーンズブレイドは『平成の世のゲームブックとしてはありえない売れ行き』を示しましたので、これはファーストフードやメイド喫茶、いや街のいたるところで対戦を繰り広げている人々の姿が見られるんじゃないか?と期待に胸をふくらませて秋葉原をめぐったものですが、皆自宅でプレイしていらっしゃるのか、プレイ現場を見かけることはありませんでした。おかしいなあ〜。というわけでアンケートを集めてみることにしました。


▼あなたはクイーンズブレイドで対戦していますか?(当社WEBアンケートより)
あなたはクイーンズブレイドで対戦していますか?(当社WEBアンケート)
何ともコメントしづらい数字です・・・。うーん、微妙。でも「対戦してみたい」という潜在ユーザーを合わせれば、過半数がゲームユーザーと言えなくも無いですね(強引)。

理由が「相手がいない」というのも意味深です。意外と知り合い同士で対戦してみたいと思っているのに、なぜかお互い言い出せなかっただけということもあるんじゃないでしょうか(楽観)。是非本を持っている知り合いを誘ってみましょう!秋葉原の販売店の皆様、これを機会に店頭トーナメントの企画なんかいかがでしょうか?

株式会社ホビージャパン 輸入ゲーム事業課 土産物屋ハンス

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 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 06:44| コラム