【コラム・ネタ・お知らせetc】 みとせのりこ嬢より、新アルバム「カタン」のコメント
ティームエンタテインメントのナリでございます。 弊社一同、ただいま来週のライブに向けて、ドッタバタな毎日。さてさて、その弊社ライブにも出演され、アルトネリコの収録曲でもお馴染みの「みとせのりこ」嬢よりコメントをゲット!新アルバム「カタン」の制作もまさに佳境といった所ですが、 アルバムにまつわるコメントをご堪能くださいませ。


新アルバム「カタン」ジャケット
というわけで、そんな勝手な妄想を積み重ねた みとせ的アレンジの唱歌アルバムを作ってしまいました。「カタン」といいます。 「カタン」というのは「Cotton」の昭和読み。外来の言語が耳で聴いたまま日本語的な発音になったコトバは、 わたしにとっては特別に魅力的に聴こえます

晩春の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか?ティームエンタテインメントのナリでございます。 弊社一同、ただいま来週のライブに向けて、ドッタバタな毎日。とは言え、もう少しでお越しの皆様に披露できると思うと気合い入りまくりです。

さてさて、その弊社ライブにも出演され、アルトネリコの収録曲でもお馴染みの「みとせのりこ」嬢よりコメントをゲット! 新アルバム「カタン」の制作もまさに佳境といった所ですが、 アルバムにまつわるコメントをご堪能くださいませ。

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みとせのりこ、明治後期〜大正〜昭和初期あたりの文化が大好きです。

矢絣の二尺袖の着物に袴とブーツの女学生、和装に山高帽とインバネスのコート。
組紐のつけられた懐中時計や、飾り格子の窓を持つ擬洋風の館、
「チョコレェト」などという未消化な発音。

西洋から入ってきた文化が日本的に解釈され取り入れられて、
妙にモダンなのに古めかしくてレトロという、あの時代の「どこにもない異国」風の、
ハイブリッドな雰囲気が大好きなのです。

おかげでわたしの部屋はその時代あたりの骨董品だらけ。
時計も机も椅子も片端からそんなのばっかりです。

ちなみにみとせが大好きな唱歌もその頃に成立して発展したものです。
唱歌にはその頃に日本古来のものを収集して採譜したタイプのものも
たくさんあるのですが、海外から入ってきた讃美歌などのメロディーに
日本で日本語の歌詞をつけた所謂「カヴァー曲」も実はたくさんあるのです。
ついている歌詞は日本人が解釈して日本語に訳したものなので、
既に本物の西洋ではなくジャパニーズバイヤスがかかっているのです。

たとえば日本では「庭の千草」と呼ばれている曲がありますが、
これは元はアイルランドの古い曲で、
言語の曲のタイトルは「last rose of summer」=「夏の終わりの薔薇」といいます。
原曲では薔薇なのですが、その当時の日本にはまだ薔薇が普及していなかったので、
親しみ易いようにと訳詞をつけた作詞家が「白菊」に置き換えて歌詞をつけました。
菊と薔薇じゃあ全然違いますよね(笑)。

月の沙漠をはるばると旅の駱駝が行きました、の唄いだしで始まる「月の沙漠」も、
沙漠なんか見たこともない日本人が勝手に想像して書いた歌詞なので、
実際そんなやんごとなき身分のまだ若い二人が、
そんな薄着で過酷な沙漠の夜を旅したりは現実的にはできないはずなのですが、
不可能可能の前提を越えて、そこに描かれた世界観と風景と抒情は
たまらなく物悲しく美しく映るのです。

つまり唱歌の世界には一種、バイヤスのかかった「架空の国」みたいなものが
存在しているのです。勿論そんなものは空想の中にしかない世界で、
でもだからこそたまらなくノスタルジックで幻想的なのです。
空想というか幻想というか、わたしの場合は既に
そのへんを通り過ぎてもう「妄想」なのかもしれませんが…

い、いいのです!創作は妄想からうまれるのです!!

…と、信じたイキオイで生んでみました、みとせ流妄想唱歌アルバム。唱歌のイメージが変わると思います。
…まあその、えらい人には怒られそうですが…(ぼそり)。

みとせのりこ

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…という事で、皆様にお届けするまで、もーチョイお時間かかりますが、それまで「カタン」特設ページにも遊びに来て頂きたいです。 あの「アルトネリコ」とは、また一味違うテイストをお楽しみ下さい…

それから、先日コラムにも登場して頂いた烈火たんのアルバム「キネマ・イン・ザ・ホール」が、もうスグ登場。 CDサンプルもこのように完成ました。ブックレットの詳細は、 4月23日に「キネマ・イン・ザ・ホール」特設ページにて発表です。

烈火たんのアルバム「キネマ・イン・ザ・ホール」 ブックレットは弊社初の試み
ブックレットのサブタイトル

先週はCDも複数出させて頂きましたが、なかでもビタミンX サントラは、 予想を遥かに超える反応を頂いております。 お待たせして申し訳ございませんが、もう少々少々お待ちくださいませ。と、いうことで次回も新鮮な情報を。 併せましてホント、しょーもナイ俺をよろしく。

ティームエンタテインメント 担当ナリさん

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 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 07:50| コラム