2007年03月19日
【コラム・ネタ・お知らせetc】 編集者にとっての「新人賞」
一迅社・ComicREX編集部の俺です。んで先月の校了ぐだぐだだった俺ですが、立派に出ましたとも月刊ComicREX4月号。第1回一迅社コミック大賞発表ですよ。あれですよあれ、新人賞っての。 『新人賞』っていうのは、編集者からすると、たくさんの方の原稿に巡り合うためにとても大切な場だったりするんですよ。
さて、もうすぐ4月ですよ。一迅社・ComicREX編集部の俺です。 4月って言ったらもう花見ですよ。と思ったら急に寒くなる始末。 いや、別に花見とかどうでもいいんですがね。今年は編集部に体育会系の新人が二人入ったんで、なかなかいいライオン風呂振りを見せてくれるんじゃないかと楽しみではありますよ。んで先月の校了ぐだぐだだった俺ですが、立派に出ましたとも月刊ComicREX4月号。第1回一迅社コミック大賞発表ですよ。あれですよあれ、新人賞っての。
んでですね、『新人賞』は何かっていうと、これまで商業雑誌で漫画を描くお仕事をしてない方にですね、幾許かの賞金をご用意したところへ『よっしゃ!一迅社で天下取ったるか!』てな勢いで原稿を送っていただく物です。
雑誌をやっていると読者の皆さんに常に新しい楽しい漫画を見ていただきたいと思うわけで、そのための有効な手段として、今まで誰も読んだことのない漫画を描いてくれる作家さん、そして新しい感覚の漫画家さんとの出会いを作っていかなければいかんわけですね。
『新人賞』っていうのは、編集者からすると描き手の方にそういう場を提示させていただいて、たくさんの方の原稿に巡り合うためにとても大切な場だったりするんですよ。
原稿はこんなかんじでダンボールでまとめられ、部門ごとに分けられるわけです。これを20人近いREX・ゼロサム・百合姫の編集部員が寄ってたかって読んでいくわけです。もちろん送っていただいた原稿は全部読みますよ。
仕事の合間をぬって1週間以上かけて読む人、仕事を空けて徹夜で一気に読んじゃう人、いろいろいます。読むだけじゃ仕事になりません。 この原稿を採点しながらコメントをつけていくんですよ。 これがなかなかの重労働なんですわ。 何せ下手するとダイヤモンドの原石を見逃しちゃうわけですから気が抜けません。銭の亡者か俺?
原稿の採点が終わったら、得点合計が上位になった原稿や、ある編集者がずば抜けて評価した原稿なんかを持ち寄って、それぞれ部門ごとの幹事編集部主催で検討会を行います。今回のComicREX編集部では、第1回一迅社大賞では少年漫画部門とギャグ漫画部門の幹事を担当しました。 この検討会にも各編集部から部員が集まって、あーだこーだと時には暴言とかも吐きつつ会議します。 編集者にはそれぞれ思惑があって、自分が評価した原稿には、なんとかいい賞を取ってもらいたいもんなんですよね。
で検討した中から各部門10〜20作程を、今度は審査員を勤めてくださってる先生方に読んでいただきます。先生方からコメントを込めて戻していただくんですが、これがまた厳しい。我々のコメントなんか、メじゃない厳しさなんですよ。 やっぱり御自分が通った道じゃないですか、しかも数年後はライバルになるかもしれない存在。真剣にならざるをえないんでしょうね。作家さんの考え方を知るうえで我々も勉強になります。
そして最後に全部員集まっての選考会議を行います。
現状のレベルに比べ、これから期待される伸びしろ、そして審査員の先生方の漫画家としての視点、こういうものを考え合わせて再度検討します。 検討会の時点では、それほど評価が高くなかった作品が一気に上位受賞までいってしまうなんて、劇的なこともあったりします。
どの作品にどんな賞を与え、どれだけの賞金を振り分けるかを、我が社の場合、部員の意見を考慮しつつ、社長兼REX・ゼロサム編集長の杉野が次々と決定していきます。その手際は一度お見せしたいくらいですよ、お客さん。んなわけで第2回一迅社コミック大賞へのご応募もお待ちしておりますね。
さて、そんなかんじで今回、少年漫画部門賞を受賞した鬼灯大和(ほおずき・やまと)さんの原稿が、来月9日発売のComicREXに掲載されますよ。次号5月号は「Dear Emily...」エミリーさんの表紙です。
本誌初登場の木下さくら先生の『IT'S IN THE STARS』、 まんが4コマKINGSぱれっと連載中の日常Fate脇キャラ漫画『氷室の天地』でおなじみの磨伸映一郎先生&新星・古名奏子先生のPS2版「Fate/stay night」発売記念トリビュートコミックも、緊急掲載決定でございますことよ。
一迅社 ComicREX編集部 俺
【バックナンバー】
・翠星石が、ののしりまくってくれる超素敵CD
・ごきげんよう。月刊ComicREX編集部のイクマですよ
・おがきちか先生サイン会レポート
・ホント、日本人は、格闘技が好きですね
・一迅社の"抱き枕ソムリエ" 抱き枕カバーにこだわる
・今日は「パラオ」という国について
・みなさんも歌いながらぐりぐり動かして遊んでください
・ComicREX編集部新人、鈴鹿へ
・受話器を置いた私、百合姫副編集長りっちいは困りました
・世界で2ヶ所、空母を閲覧できるのをご存知ですか?
・まんが4コマKINGSぱれっと そういえば、こないだ校了
・3種の神器 名刺と手帳と書店用注文書
・今回はやっぱりコミケレポ
・一迅社の主戦場は3F女性向け商業誌フロア
・仏さんじょ先生「ろりぽ∞」サイン会、メイド喫茶で
・CYNTHIA_THE_MISSION3巻発売記念
・REXコミックスの拡材を持って秋葉原に
・水樹奈々さん、小柄ですが存在感はすごい
・いきなり無関係な焼酎のボトル
・先日取材同行ってやつをしてきましたよ
・編集長、ミクロシスターUNIを存分に語っちゃっう
・一迅社ってなんだっけ?
さて、もうすぐ4月ですよ。一迅社・ComicREX編集部の俺です。 4月って言ったらもう花見ですよ。と思ったら急に寒くなる始末。 いや、別に花見とかどうでもいいんですがね。今年は編集部に体育会系の新人が二人入ったんで、なかなかいいライオン風呂振りを見せてくれるんじゃないかと楽しみではありますよ。んで先月の校了ぐだぐだだった俺ですが、立派に出ましたとも月刊ComicREX4月号。第1回一迅社コミック大賞発表ですよ。あれですよあれ、新人賞っての。
んでですね、『新人賞』は何かっていうと、これまで商業雑誌で漫画を描くお仕事をしてない方にですね、幾許かの賞金をご用意したところへ『よっしゃ!一迅社で天下取ったるか!』てな勢いで原稿を送っていただく物です。
雑誌をやっていると読者の皆さんに常に新しい楽しい漫画を見ていただきたいと思うわけで、そのための有効な手段として、今まで誰も読んだことのない漫画を描いてくれる作家さん、そして新しい感覚の漫画家さんとの出会いを作っていかなければいかんわけですね。
『新人賞』っていうのは、編集者からすると描き手の方にそういう場を提示させていただいて、たくさんの方の原稿に巡り合うためにとても大切な場だったりするんですよ。
第1回一迅社大賞に募集いただいた原稿の数々
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原稿はこんなかんじでダンボールでまとめられ、部門ごとに分けられるわけです。これを20人近いREX・ゼロサム・百合姫の編集部員が寄ってたかって読んでいくわけです。もちろん送っていただいた原稿は全部読みますよ。
仕事の合間をぬって1週間以上かけて読む人、仕事を空けて徹夜で一気に読んじゃう人、いろいろいます。読むだけじゃ仕事になりません。 この原稿を採点しながらコメントをつけていくんですよ。 これがなかなかの重労働なんですわ。 何せ下手するとダイヤモンドの原石を見逃しちゃうわけですから気が抜けません。銭の亡者か俺?
原稿の採点が終わったら、得点合計が上位になった原稿や、ある編集者がずば抜けて評価した原稿なんかを持ち寄って、それぞれ部門ごとの幹事編集部主催で検討会を行います。今回のComicREX編集部では、第1回一迅社大賞では少年漫画部門とギャグ漫画部門の幹事を担当しました。 この検討会にも各編集部から部員が集まって、あーだこーだと時には暴言とかも吐きつつ会議します。 編集者にはそれぞれ思惑があって、自分が評価した原稿には、なんとかいい賞を取ってもらいたいもんなんですよね。
で検討した中から各部門10〜20作程を、今度は審査員を勤めてくださってる先生方に読んでいただきます。先生方からコメントを込めて戻していただくんですが、これがまた厳しい。我々のコメントなんか、メじゃない厳しさなんですよ。 やっぱり御自分が通った道じゃないですか、しかも数年後はライバルになるかもしれない存在。真剣にならざるをえないんでしょうね。作家さんの考え方を知るうえで我々も勉強になります。
そして最後に全部員集まっての選考会議を行います。
現状のレベルに比べ、これから期待される伸びしろ、そして審査員の先生方の漫画家としての視点、こういうものを考え合わせて再度検討します。 検討会の時点では、それほど評価が高くなかった作品が一気に上位受賞までいってしまうなんて、劇的なこともあったりします。
どの作品にどんな賞を与え、どれだけの賞金を振り分けるかを、我が社の場合、部員の意見を考慮しつつ、社長兼REX・ゼロサム編集長の杉野が次々と決定していきます。その手際は一度お見せしたいくらいですよ、お客さん。んなわけで第2回一迅社コミック大賞へのご応募もお待ちしておりますね。
さて、そんなかんじで今回、少年漫画部門賞を受賞した鬼灯大和(ほおずき・やまと)さんの原稿が、来月9日発売のComicREXに掲載されますよ。次号5月号は「Dear Emily...」エミリーさんの表紙です。
本誌初登場の木下さくら先生の『IT'S IN THE STARS』、 まんが4コマKINGSぱれっと連載中の日常Fate脇キャラ漫画『氷室の天地』でおなじみの磨伸映一郎先生&新星・古名奏子先生のPS2版「Fate/stay night」発売記念トリビュートコミックも、緊急掲載決定でございますことよ。
一迅社 ComicREX編集部 俺
鬼灯大和さんの少年漫画部門賞受賞作より
どんな作品かは、4月9日発売のComicREXを読むべし |
恥じらう「伝説巨神イデオン 完全設定資料集」と担当編集者
富野監督のインタビューとがあります |
【バックナンバー】
・翠星石が、ののしりまくってくれる超素敵CD
・ごきげんよう。月刊ComicREX編集部のイクマですよ
・おがきちか先生サイン会レポート
・ホント、日本人は、格闘技が好きですね
・一迅社の"抱き枕ソムリエ" 抱き枕カバーにこだわる
・今日は「パラオ」という国について
・みなさんも歌いながらぐりぐり動かして遊んでください
・ComicREX編集部新人、鈴鹿へ
・受話器を置いた私、百合姫副編集長りっちいは困りました
・世界で2ヶ所、空母を閲覧できるのをご存知ですか?
・まんが4コマKINGSぱれっと そういえば、こないだ校了
・3種の神器 名刺と手帳と書店用注文書
・今回はやっぱりコミケレポ
・一迅社の主戦場は3F女性向け商業誌フロア
・仏さんじょ先生「ろりぽ∞」サイン会、メイド喫茶で
・CYNTHIA_THE_MISSION3巻発売記念
・REXコミックスの拡材を持って秋葉原に
・水樹奈々さん、小柄ですが存在感はすごい
・いきなり無関係な焼酎のボトル
・先日取材同行ってやつをしてきましたよ
・編集長、ミクロシスターUNIを存分に語っちゃっう
・一迅社ってなんだっけ?
| posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 08:10| コラム