【コラム・ネタ・お知らせetc】 まず「キャラ☆メル」巻頭特集からお話ししましょうか?
こんにちは、一迅社ポストメディア編集部編集長の木村です。弊社の新雑誌「キャラ☆メル」の発売まで2週間を切りました。ここまで来ると、仕上がりがほとんど想定できるところまで辿り着きました。今回はコンテンツの一部をご開帳し、みなさんの琴線に引っ掛かる記事があるかどうかを値踏みをしていただこうと思ってます。



ということで、まず季刊キャラ☆メルの巻頭特集からお話ししましょうか?

季刊キャラ☆メルでは、漫画でもゲームでも巨匠!藤島康介先生の対談連載「フジキャラたん」がスタートします。これは 「藤島康介のキャラクター探究室」の略ですが、藤島先生とゲームやアニメのクリエーター様との対談企画です。通常なら対談だけで穏便なページになるだけですが、キャラ☆メル的にはそうは問屋が下ろしません。面白くするためにチャレンジしてます。

季刊キャラ☆メルのセイバー・制服。要するにどちらも「メル」なのでございます。
武内崇さんの描かれるセイバーとはまたひと味違った藤島先生のメルセイバーです

セイバーは季刊キャラ☆メル創刊号の特別付録「手乗りPOP」

まず季刊キャラ☆メルの巻頭特集では、藤島先生オリジナルキャラクター「メル」にコスプレしてもらってます。対談クリエーター様のキャラクターにメルが変身します。記念すべき第1回はTYPE-MOON様作品「Fate/stay night」 のセイバーです。 このセイバーってば、卓上ミニPOPになってまして、季刊キャラ☆メル創刊号の特別付録なんですよ。

が、私は考えました(考えなくてもいいのにだ!)。「卓上ミニPOPなんて名前はイケてない!手に乗るサイズなんだから『手乗りPOP』だ!文鳥みたいでかわいいしな。よし、『手乗りPOP』を今すぐ登録商標として登録せよ!」 そんな感じで、季刊キャラ☆メル表紙には「手乗りPOP」と表記させてますからみなさん、戸惑わないようにお願いします。

それと季刊キャラ☆メルでは、表紙イラストテレカの100名プレゼントもあります。そういったムッチャ付加価値の高い描き下ろしを藤島先生にお願いしているわけなんですが、もちろん、ゲストの武内崇さん、奈須きのこさんとの鼎談も中味は濃いです。ゲーム性とキャラクターの面からがっぷり四つに組んだ、ある意味「Fate/stay night」を総括するような会話が展開されており、10ページ組んでるんですが、これでも載せきれないエピソードもあるのが惜しい!悔しい!それとびっくりイラストもありますからそれは読んでからのお楽しみということで!

そしてこの対談記事は、次の特集「TYPE-MOON/奈須きのこの世界」の呼び水でもあったのでした。TYPE-MOON様のすべての作品および奈須きのこさんのすべての著作にもコミットしてます。奈須作品が構築した世界観を、すべての作品を縦断して考察し、魔術と魔法の違いなど、つまびらかにしているんだかいないんだか、とにかく、前例のないアプローチで魅力に迫っております。この特集を読むと、「Fate/stay night」 ほかTYPE-MOON様の作品、奈須きのこさんの小説が繰り返し読みたくなるという魔法がかかります、確実に。


ここまでが季刊キャラ☆メルの連載対談+特集で20Pですね。けっこうがんばりましたね。が、実はここからが「キャラ☆メル」の真骨頂なんです。ゲームとアニメの美少女“おしゃべり”マガジンの本領はここからはじまります。

季刊キャラ☆メルでは、特集としてリトルバスターズ!あかべぇそふとつぅのすべて/G線上の魔王」・アイドルマスターXENOGLOSSIA魔法少女リリカルなのはStrikerSをそれぞれ8〜10ページで組んでます。それぞれ描き下ろしイラストあり、ショートストーリーあり、クリエーターインタビューあり、キャラ☆メルではこれらの作品を語る視点は常に当事者であるキャラクターにゆだねられています。だからキャラクターたちはある時はピンで、またある時は複数で、または座談会形式で、とにかく“おしゃべり”しています。中にはしょ〜もない話をする女の子たちもいます。いきなり泣き出す子もいます。殴り掛かる子もいます。 笑ってばっかりの子も。何もしゃべらない子も。でも今読んでみると、みんなかわいいですよ。とにかく、女の子の話ってなにか華がある。イキイキしてますよ。たわいのないおしゃべりにこそ真実がある、なんて。たしかに水着のポスターもそれは捨て難い。でも、それとはちがった価値観で、 “おしゃべり”って魅力的だなと感じるんですよ、ええ。


でね。特集を作るにあたり感慨深い出来事をひとつふたつ。季刊キャラ☆メル創刊号の特集の打ち合わせで、ある関西のゲームメーカー様にお邪魔したんですが、広報の方は最初「キャラ☆メル」のコンセプトに半信半疑で怪訝そうだったんですね。でも、当方が資料とロジックを提示して説明すると、納得してくださって、当初は想定外だった描き下ろしまで描いていただくことになったんですね。しかも翌日にはラフ画を送ってくださるという離れ業!昔からお仕事をご一緒させていただいてましたが、マジ感激しました!キャラクター会話部分も丹念に監修していただきました。Gさん、Hさん、本当にありがとうさまでした。

これはあるアニメ制作会社様です。そのプロデューサーの方はアニメに対して、ものすごい知識と経験があって、しかも理詰めで物事を決めていくんですね。つまり常に優先順位を設定し、効率良く、スケジュールも遵守しながら、ご自分のアニメ作品をいかに効果的にファンに届けるかを日夜考えている(想像)。ですからその方と話していると、ものすごく勉強になるんですけど、みっちり話してそろそろお開きみたいな状況のところで、いつも「でも○○かわいいんだよ!」って登場キャラクターの女の子がいかにいい子かを訴えるんですよ。なんだか自分の娘みたいに楽し気に。で、私もハタと思うわけです。やはり一番は愛情なのだな。無償の愛。これがモチベーションなのだなと。 苦労して生み出される作品のキャラクターたちは、クリエーターにとっては肉親であり、娘であり、守らなければならない存在。私的にはあんな娘が欲しかったと!

もちろん今回の特集で、そういったプロデューサー様の親心をバッチリ反映したショートストーリーやら描き下ろしイラストやら“娘おしゃべり”やらが濃縮されてます。Fさん、ご協力ありがとうございました、にんにん。


ここまでの特集で、季刊キャラ☆メルの誌面の半分を使ってます。まあ実を言うと、キャラクターファンブックの集合体のような雑誌なんですね「キャラ☆メル」は。 あとは新作、注目作のゲームとアニメの紹介が続きますが、なんとこのページもほとんど“おしゃべり”してます。あきれるやら嬉しいやら。描き下ろしもあります。

そして忘れてならないのが、コラムです。もういろんな分野のクリエーター様に集まっていただきました。作詞&作曲&歌唱まで手掛ける畑亜貴さん。『舞HiME舞-乙HiME』のキャラデザ久行宏和さん。声優さんでは後藤麻衣さん。ゲームシナリオのるーすぼーいさん。イラストレーターの三月まうすさん、カントクさん。そして「歌姫リレーコラム」なんてのもありますよ。第1回は橋本みゆきさんです。

あとは小説ですよ、ノベルですよ。 もうこれも「キャラ☆メル」の売りのひとつなんですね。 ひとつはマスコットキャラクター“メル”がヒロインの「メル☆ザ☆クエーサー」が始まります。藤島先生キャラクター原案、小説は孝岡春之介氏(エルスウェア所属)、挿し絵は深山和香氏という作家陣。私はすでに何回も熟読してますが、 ふふふふふっ。うふふふふふっ。

そして、こっちも季刊キャラ☆メル創刊号から看板が決定の東方儚月抄。 これは担当編集Oに語ってもらいましょう!さあ、語れ!


一迅社ポスメ編集部のO(おー)です。 『東方風神録』体験版プレイで日夜忙しい私ですが、 もちろん東方儚月抄の作業だって、ちゃんと進んでます…よ?

以前ご紹介に預かりましたが、東方儚月抄は一迅社3誌(REX・キャラメル・まんがぱれっと)での合同連載企画なのです。

現在発売中のREX7月号
キャラ☆メルでZUNさん書き下ろし小説「東方儚月抄」
小説の挿絵ラフをいくつか
6月発売号より独立創刊する「ぱれっと」 発売日が22日に

今日あたりだと発売中のComicREX7月号で、秋★枝先生による漫画版『儚月抄』の第1話が読めます。表紙も秋★枝先生ですよ。 しかしこの企画、ふと気付いたらここまでシリアスかつスケールの大きそうな話になっちゃって、東方好きとしては楽しみですが編集としてはプレッシャーまみれでどうしましょう…というのが本音です。助けて霊夢さん。

しかもキャラ☆メルの小説では、永琳・輝夜の永遠亭コンビを中心に漫画よりも更にシリアス度が深い内容をZUNさん自ら書いて下さってます。挿絵のTOKIAME先生も、そんな展開に追い討ちを掛けるが如くにラフをたくさん出してくださるので、常に嬉しい悲鳴を上げつつ、ベストオブベストを模索する日々です。

ちなみにまんがぱれっとの4コマではそんなシリアスっぷりを全て吹き飛ばす脱力展開が予定というか確定しています。あらたとしひら先生の鋭くもシュールなギャグセンスはどこか東方に漂う雰囲気と通じるものがあるんじゃないかと、個人的には思っています。ああ、自分が直接担当してないっていいなぁ。

そんなこんなで。1ピコグラムくらいは生みの苦しみを共有している東方儚月抄よりも 『風神録』体験版のおかげで夏コミが待ち遠しい限りです。背伸びしてにとりに「のびーるアーム」で殴られたりしてますが、今回もNormal以上でクリアできる気がしません。その程度の実力。 …最後は東方儚月抄から遠ざかってしまいましたが、季刊キャラ☆メルの小説『東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.』よろしくお願いします!ということで、季刊「キャラ☆メル創刊号でもあり、がんばりましたとさ。おわり!



が、季刊「キャラ☆メル」以外にもお薦めしたい書籍があります。

今回の「キャラ☆メル」では取材がたくさんあったわけなんですが、取材の後には必ずテープ起こしという作業があるわけです。私はこれが嫌いで、いや、面倒臭いとかそういう話ではなくて、自分の生の声に直面するのがイヤなんです。自分の声が嫌いなんです。通常、会話していて耳に入る自分の声とテープから再生される自分の声は全然違う声なんですね。「これ、だれ?」みたいな。学生時代に「木村君の声、私好きだよ!」と女の子に言われたことがあって、それで少し救われたこともあったんですが、よくよく考えてみたら、好きなのは私の声だけであって、私自身については好きでもなんでもなかった、というオチがつくのが悲しいんですが。で、その声なんですね!声。一迅社の書籍は最近「声」にこだわっているんです。声優さんの声は偉大だという書籍をまた造り出しました。

これも担当編集者Jに語ってもらいます。さあ、話せ!



みなさんこんにちは一迅社ポストメディア編集部のJです。唐突ですがみなさんは京都アニメーションさんが作られたTVアニメーション『Kanon』はご覧になられたでしょうか。超ハイクオリティーな映像、そして心に迫る演出などでで日本全国を感動の渦に巻き込んだあの作品です!私自身も感動のあまり、次の日からたいやき屋の前でぶつかって来る女の子を探したり、近くの山に狐を餌付けしに行ったりしたのは言うまでもありません。

そんな京都アニメーション版『Kanon』の魅力を全て詰め込んだムック本TVアニメーションKanon Visual Memories(AA)』が6月25日に発売になります。たった今、中身が出来上がりましたので皆さんに内容をご紹介させて頂ければと思います。

特別付録として、『うぐぅ』のみを集めて収録したスペシャルボイスCD「月宮あゆ うぐぅボイスCD」 ずっと「うぐぅ」のターン!!

ムック本TVアニメーションKanon Visual Memories(AA)のギャラリーページですが、キービジュアルや、アニメ誌版権を42点も収録しているんです。『Kanon』の版権は素晴らしい絵がとても多いので出来るだけたくさん収録させて頂きました。

そしてキャラクター紹介ページやストーリーガイドページには石原監督やキャラクターデザインの池田さんに見所やデザインコンセプトを語って頂いております。読み終わった後またDVDを見返してみると更に深く『Kanon』世界を味わえる作りとなっています。その他美術設定や、アニメスタッフやキャストの皆さんによるスペシャルインタビューなどを収録し、更にこの本には特別付録としてTVアニメ全24話の中からあゆの『うぐぅ』のみを集めて収録したスペシャルボイスCD『月宮あゆ うぐぅボイスCD』なる物が付きます。

ムック本TVアニメーションKanon Visual Memories(AA)の『うぐぅ』のみを集めて収録した特別付録『月宮あゆ うぐぅボイスCD』は、一度再生すると様々な『うぐぅ』が無限ループのように押し寄せてきます。ドロー!『うぐぅ』カード!もうやめて○戯!HA☆NA☆SE!ッてな感じです。あなたも是非このCDを聞いて私と共に『うぐぅ』教に入信しましょう!



ということで、『TVアニメーションKanon Visual Memories(AA)』も、季刊「キャラ☆メル」と同じ発売日なんです!!いやあ、けっこう書き散らかしましたね。では6月25日発売の季刊「キャラ☆メル」をお楽しみに!!ごきげんよう!!

一迅社 ポストメディア編集部編集長 木村

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 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 07:23| コラム