【コラム・ネタ・お知らせetc】 取材への臨み方〜その料理法が編集者の手腕
一迅社のキャラ☆メル こんにちは、一迅社キャラ☆メル編集部編集長の木村です。はやいもので美少女キャラクターマガジン季刊キャラ☆メルも第3号を発行することとなりました。今回も「アキバブログ」さんにブログが書けて、「僕あ、幸せだなあ(加○雄三調)」と思いつつ、無茶苦茶、もとい、すいすいすーだららった編集行程(どんなだ!)を振り返りたいと思います。


12月25日発売のキャラ☆メルvol.3
最新アニメ、ゲームの描き下ろしビジュアル多数でお送りしますよ


キャラ☆メル第3号でもっともボリューム満点の記事は、現在も深夜に再放送中の『天元突破グレンラガン』です。今回はこの作品を対談と決めゼリフの切り口で特集しました。で、対談記事は『キャラ☆メル』の名物コーナー「フジキャラたん」の第3回というわけです。

私はグレンラガンをリアルタイムでも観てましたが、この特集のために全話をぶっ通して観てみたわけです。なにかこう、 ものすごいスピードで話が展開して、第1部から第4部まで、あっという間に駆け抜けるようなアニメだったなあと。生きる上で大切なことをキャラクターの生き様を通して見せてくれたというか、シンプルだからこそ強いメッセージというか、とても清々しい作品だったなあと。そういった私なりの感慨を持って対談に臨んだわけですね。

キャラ☆メルでの対談は、創刊号がTYPE-MOONの武内崇さんと奈須きのこさん、vol.2がいとうのいぢさんと、今をときめくクリエイターさんとのトークが、それは刺激的で、楽しく、立ち会っている私は「てへっ、得した!」といつも思うわけで、今回は藤島先生と、グレンラガンのキャラクターデザインの錦織敦史さんがどんなお話をするのか、楽しみ一杯、準備万端でお二人をお待ちしたわけです。

ところが--。

通常は対談やインタビューを始める際には、掲載媒体誌を持参して、「こういった雑誌で、こういった内容の記事で、取材記事はこういった形で掲載します」と関係者に説明するものです、当然ですね。取材を受ける方々は安心しますし、モチベーションも高まるし。ところが、今回私は取材の場に『キャラ☆メルvol.2』を忘れてしまったのです、やってしまいました。もちろん事前に見本誌はお送りして、企画概要も確認はしていただいているんですが、その場にないと非常に気まずい。

ですが、私は慌てませんでした、慌てませんでした、慌てませんでした(イエ○ーモ○キー『J○M』サビ調)。なぜなら、今回の対談記事のラフを持参してました。対談前に既に私の頭の中には全8ページの構成ができあがっていて、レイアウト用紙には見出しも画像もはめ込んでデザインした詳細なラフができあがっていたのです。

対談前から「キャラクター成長物語の舞台裏」というタイトルも決まっていて、ヨーコとニアを中心にしてキャラクターの成長についてお聞きして、作品全体のいい話も網羅して、あとはその通りに対談が進行してくれればいい、そういう状況で対談に臨んでいたわけです。ある意味、自信満々なわけです、やなやつですよね、ヘラッ。でもこれがあったから、納得していただいて、すんなりと対談に入っていけました、一安心でした。


さて--『取材』には2つタイプがあります。今回の私のようにガチガチに決め打ちするか、コンセプトはあってもまっさらにして取材に臨み面白い部分に特化して記事を作るか、の2つです。普通は後者が多いと思います。その場のライブ感や脱線した面白さなどが記事にできたら、コンセプトを超えた面白い記事として価値が高いのですから。

ですが、私はコントロールしたい。すべての記事について自分の頭に描く設計図通りに、あたかも精緻な建築物を作るように本を作りたいという強い欲求があるのです。まあ、実際には思うようには絶対ならないのですが、でもやはり対談であろうがインタビューであろうが、取材記事であるならなんであろうと、思った方向へ舵を切りたいと。が、そんなことをしゃあしゃあと語ること自体が、編集としての程度が知れるとも申せましょう。

雑誌は生き物です。思うようにならない。思った記事が作れない。ビジュアル素材がない、インタビューがとれないなど障害が次々に立ちはだかるわけです。そんな中で「面白い」ものにするために編集者は必死なんですね。どちらがよいのかは判断がわれるかもしれません。ひとつだけ言えるのは、取材とはテーマに対して具体化していく最良の手段であり、その料理法が編集者の手腕であると。


はあ、こんなことを書いていたら、今回はどうだったか不安になってきました。いや、対談は脱線につぐ脱線で、抜群に楽しかったですよ。いやもちろん、今回の「フジキャラたん」も最高です。もっと言うと、特集、連載もの、特別企画も最高です!東方Projectはなんと2本立てです。『東方風神録』はZUN先生自らがキャラクターを語りすぎなくらい語り、東方儚月抄はご自身が執筆する小説ですから、vol.3はまさしくZUNづくし!「ZUNづくし」ってなにか春に芽吹く新種のつくしみたいでかわいいですね。

そんなこんなで『キャラ☆メルvol.3』は12月25日発売です。

今回の儚月抄は、新キャラ「綿月姉妹」がメインです

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 | posted by アキバBlog(秋葉原ブログ) geek at : 07:15| コラム